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話題19 | ■創作の勘所 中山逍雀 2007/1/14(日)08:45返事 / 削除

詩詞創作の勘所
 小生は、諸賢の添削を受付ている。其処で詩と文の相違点は押韻の有無で有ると言っている。その他にも幾点かはある。
 さて其れではと、寄稿作品に目を遣ると、
1-ご自身の意思が汲み取れない。

2-押韻はあるが、ただ沢山書くだけで、文との区別が付かない

3-入り口が煩雑で中に入れない。

4-中に入っても、心を打つ語、即ち詩眼が見あたらない。

5-出口が分からない。

6-出て仕舞うと、感激として残る事がない。

 幾点か挙げたが、ここから、詩を作る要点を捜せば
1-小は曄歌から大は連作まで、作者の言いたい事は一つに決める。あれもこれも・・・は既に詩ではなくて、詩の形を借りた文である。例えばデパートの商品を、分別せずに陳列したらどうなりますか?何がなんだか訳が分からなくなります。デパートには沢山の商品がありますが、コーナーに依って分別展示されています。そして全体として、「松坂屋」「三越」と言われるような、品揃えをしているのです。大型店は「連作」に相当します。

2-入り口は簡素にして、読者を誘い込む魅力がなければならない。幾ら立派な商品を並べても、お客が入ってくれなければ、駄目!

3-中に入って頂いたら、有る程度の品揃えをしなくては駄目。折角入って貰ってもガラクタばかりでは駄目。

4-目玉商品を置かなくては駄目。即ち「詩眼」が無ければ駄目。

5-こんな商品もありますよ!と一寸趣の変わった商品を案内する。これで店の幅が広がる。「転句」で有る。

6-客を送り出すときは、もう一度来てみよう!と言う気を起こさせるテクニック。即ち「合句」で有る。全部用足りた!と言って返った客は、其れで客が離れる。即ち「結句」で有る。

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